"準備10分"の実現は ←
2013年07月01日 09:56
"準備は10分"を実現可能にしてくれた物は、種々の"締結補助部材"と、現在流通するパーツです。
"締結補助部材"は、約1年半を費やして、ネット画像を通じて、実にいろいろな"締結補助部材"の存在を知り
そして購入し、それらの有効性を認識致しました。
ここに、部材名称と使用箇所例、目的、締結固定方法について、ご紹介しましょう。
まず標準的な折畳み自転車で、折畳みフレーム部、ハンドルやサドルの固定用として、クイックリリースレバ
ーがあります。
1.クイックリリースレバー:ネジ径は2種類(M5,M6)あり、ネジの有効長さもまちまちですので、使用箇所に応
じた物を探す必要があります。 多くの場合、ネジ径や有効部長さの記述はありませんので、質問コーナ
ーを通じて問い合わせることが必要です。
2.マジックベルト:多くの素材はナイロン製で、ベルト表裏に雄、雌の区別があります。
1)バックル無し:巻き付けベルト部を重ねて表裏を固定するタイプ。 ベルトの長さに応じて固定箇所は
自由である。
2)バックル付:一端に□形状の折返し用部品が固定され、対象物に巻き付けて折返す。 折返し部の長
さが決まっているので、その部分で雌雄が出会う必要がある。 私は多くの箇所でこの種のマジック
ベルトを使用中。 対象物に応じて、ベルト長さをカットし、雌雄部が全長さが重なる様にして、□形状
の部品をベルト端を2cm程折り返して瞬間接着剤を付け、洗濯ばさみで5分程度固定し、専用ベルト
を制作しています。
現在使用箇所は、ウェアを丸めて5種に、バッテリーケースの保護袋、フレーム折畳み固定用、空気
入れ(落下防止用)、輪行ケースショルダーベルト、足首固定用に。
3) バックル付伸縮ゴムベルト付:バックル側にゴム部があり、強い固定力を得る箇所には向きません。
輪ゴムの如く簡単に着雑する箇所向き。 雌雄の有効長さの出会いが困難であり、前記の如く長さ
をカットして、専用ベルトとして制作することをお勧めします。
3.バックル付バンド:素材はナイロンや革で、端に2つの角窓がある樹脂製や金属性部品が固定され
た物。 角窓でベルトをUターンして固定する。 強い固定力が得られ、リリースも簡単である。
4.ワイヤーとストッパー:本来工業用である。 ステンレスワイヤーとラチェット式ストッパーの対で使用。
私の輪行スタイルは、この部品の存在が可能にしてくれました。 搬送用キャスターの後部側のベース
台座を車輪(タイヤ)に固定する際に使用。 私の応用例は、一方にはC型金具が待ち構え、他方から
U形状ステンレスワイヤーが迎え、ワイヤー一端を巻きあげてラチェット式ストッパーがフリー固定す
る。 これが最高の傑作品と思います。
5.束線プラバンド:本来電気配線工事の際に、線材を纏める為に使用する部品で、幅、長さが色々ある。
使用目的を考えるととても安価な固定方法である。 固定した後に、リリース出来るタイプもあります。
この欠点は、固定後のカット部が鋭利ですから、カットする位置や仕上げが重要。 プラスチック素材で
すから、冬場の屋外で使用の場合、低温硬化し"パチン"と簡単に破損してしまいます。
6.ナイロン丸ロープと達磨型ストッパー:ジャージパンツ、トレッキングパンツ裾部やレインウェアの腰部
によく使用されています。 私は、2つの手袋(輪行組立/分解用 とサイクルグラブ)を各々フロントバ
ッグのメッシュポケット部にロープをループ状にし、ループ内に手袋を入れてロープを締上げ固定し、簡
単に着脱できる様にして利用しています。バッグ内に収納するとバッグを開き、対象物を見つけ出し、
バッグファスナーを閉じる迄のトータル時間が結構長くなりますので。
7.両端フック付丸ゴムバンド:よく自転車荷台に使用されているタイプの短手版です。 長さ30cm程で色も
種々用意され"百均"で2本セットで販売されています。
私は、3個所で使用しています。
一つ目はサドルバッグの固定用として、手作りのバッグブラケットと共用で使用しています。
2つ目は、エアポンプの固定用として、固定テンションを加える目的で、マジックバンドと併用し使用して
います。
3つ目は、輪行時にの折畳んだ自転車の空きスペースにヘルメットを固定する目的で使用し、輪行袋
をカバーとして用いています。
3本のゴムバンドすべて、一端は自転車側に常に固定されています。 部品の落下や、都度部品を探
す時間は、積み重なると、直ぐに2,3分の無駄時間を発生しますので。
8.ねじグリップアダプター:『チェンジノブ』の商品名称で量販大工用品コーナーで入手可能です。
本来"MIYATA FOLIO"のフレーム連結部は、M8*25キャップボルト2本が使用され、専用の六角レンチが
小さな収納袋に入ってサドル後方取付の標準になっていました。 輪行着時には、工具袋からレンチを
取り出し、各々10回程回し完全に緩めて外した後、袋にレンチと共に収納する手順で、この作業は数
分を要する作業でした。
改良の第一ステップは、シートピラー用のリリースネジM5を流用し、フレーム固定用の穴部を貫通し下
側にナットを待ち構え、20回程回し半固定した後リリースレバーで固定する方法としました。 しかしこ
の方法は、専用のレンチを標準工具から除外出来ただけの小さな軽量化を実現できただけで、組立作
業の時間短縮には至りませんでした。 下側のナットの穴位置を合せることと、途中まで結構締付ける
迄の時間を要しましたから。 この問題を抱えている時に発見したのが『チェンジノブ』です。 ナット頭
が本品に入り込むので、有効ネジ長さの長いボルトが必要になります。 現在の分解は、両手で上を
次いで下の『チェンジノブ』を回して緩め、次いで2つの手で2本同時作業で緩めて外します。 外した
『チェンジノブ』付ボルトは、ペダル穴に差し込み保持しています。 ネジは今までの倍の長さが必要に
なり、20g程重量が増しましたが、大幅な作業時間短縮が実現でき、満面の笑みを浮かべました。特殊
工具を使用しないことが、大きな作業時間の短縮を実現します。
9.蝶ねじ:ボルトもナットも存在し、工具レス固定の方法としては有効です。 しかし勘合が緩めの物が多
く、弛んだ状態で、自転車走行を続けると、該当部から落下して紛失した経験あります。 以前キャスタ
ーのユニットを連結する箇所に用いたことがありましたが、紛失したことから、対象箇所をリリースレバ
ーとU溝の構造に変更しました。
○時間短縮に貢献したのは以下のパーツです。
1.薄手ナイロン軽量輪行袋:生地が薄く軽量になったので、収納時の手順:空中で2回の折畳み、丸め込
み、ポシェット袋へ収納し、ナイロンロープを締め上げて収納が完了します。 従来は生地が厚めでしたか
ら、地面に広げ、体重を乗せつつ2回の折畳み、そして両手で地面に強く押し着けながら丸め込み、汚れ
を叩き落としながら小さめの輪行ケースへ押し込む様に収納し、ファスナー綴じでした。
2.アタッチメント付きフロントバッグ:ハンドルに取り付ける専用アームがあり、バッグはアームの上方からジ
ョイント部を嵌め込みワンタッチ固定できる。
3.輪行用リリースペダル:クランク側に専用の穴付きボスをネジ込み、ペダルはリリースピンで固定するもの
です。