島田駅=大井川沿い-塩郷ダムー地蔵峠(240m)(2014.7.25)←

2014年07月28日 16:58
 待ちに待った『青春18きっぷ』の発売が開始された。今年の梅雨は長く続き、このきっぷ利用した遠出輪行はいつになるのか・・・。 やっと関東地方の梅雨も開け、早速きっぷを購入。課税額がアップされ、購入金額も11,500円から11,850円にアップ。
 一日乗り放題であるが、主目的はサイクリングであり、おおよそ3、4時間で移動できる拠点"駅"を探し、5つのプランを考えた。
 第1回目として、昨年越えた静岡県の清笹峠からの帰路にダウン走行した大井川鉄道の見えるコース、を島田駅から出発し、大井川の東側沿いを上り、塩郷駅の2キロ北の塩郷ダムを渡り対岸の路を下るルートで計画。
10キロ程上ると『この道路はXXからXXまで連続雨量160mmをこえると通行止になります。』の表示に、又も来てしまったの思い。連続雨量の値は100、150そして160と地域毎に設定されていることに気付いた。
気温は33.4℃この暑さに今日は無理せず帰ろうかとの思いが心をよぎった時、和風のレストランを発見。 ソフトクリームの立体看板と『冷たいお茶サービス中』この言葉に誘われて飛び込んだ。昼前との時間帯もあり、客は誰ひとり無く、店の係も直ぐの対応は無し。 抹茶トッピングのソフトがスタンドに収められ、冷茶といっしょに出された。冷茶を一気に飲むと、直ぐにお変わりが出された。 12;00を過ぎると続々来客が。 誰一人食事の注文をする者は無く、在席する7,8人は皆が手にソフトクリームを握っていた。
「昨日は全国2番目の気温だったのよ」と。この言葉に益々挑戦する気持ちが失せたが、30分近く休息し体も冷えたせいか、自分と闘争する気持ちが蘇った。
『SLの見える公園』の看板で、川沿いの道に広めの駐車場があった。遠く4,500m先に黒煙を吐いて走るSLが似合うだろう鉄橋を見ることが出来た。休日や記念車両が走る日の混雑が想像できた。
大井川を右に左に蛇行して走る鉄道ゆえ、いくつかの懐かしい駅風景と出会うのも楽しい。クレオソート塗りの杉材の鎧壁の駅舎は正に懐かしき風景であった。そしてそこには首都圏では見ることのない"緑色の公衆電話"が綺麗な姿で設置されていた。
目指す川根本町(かわねほんちょう)は、お茶の産地とのぼんやりした記憶を持っていたが、あっちもこっちも茶畑。お茶の静岡を訪れていることを認識した。
 原始的な作りの長い吊り橋が道の頭上に。 大井川の国道1号線以北に架かる橋が少なく、30キロほどの区間では2つか3つ。 そして吊り橋『久野脇橋』幅30センチの長板が幅方向に2枚が遠くどこまでも大井川に架かる。これほどの長さの純粋吊り橋は初めてである。 入口前のベンチにドッカと座った後期高齢夫婦(奥様がこう言った)、奥様が78、ご主人が80、富士市から温泉宿を訪れる途中に立ち寄ったと。自転車を見て『凄いタイヤが付いてるんだね』ご主人が両裾を捲くりあげて両ひざを。 20センチ程の長さの手術後が、「人工関節が入ってるんだ」。健康のお話し等々の楽しい会話を、涼しい風を浴びながら風景も味わい休息し、当日最高地点の『塩郷ダム』に向った。
 対岸の路は東側の"陽のあらる坂道"とは一変し"木陰に覆われた細い山間道"であり、日差しの強い時間帯、14:00過ぎには、神様からの贈り物と思えるほどラッキーであった。道は山裾に沿ってねくねと曲がり、ゴールとして起点の島田駅を設定したので、しばらくダウンしているにもかかわらず、ナビルートガイドは、道を遡って『登坂の東側の道』へのルート案内が続いた。 西側の路にはトンネルは一か所も無く、山の傾斜に沿う路の連続で、景色から走行地点を判断できる様な変化は無く、キツネにつままれた状態が続いた。
 川沿いのダウンヒルなので、峠からのダウンヒルとは異なり、100mから200m程の小さな峠を越えては次第に高度を下げる為、下り行程と言えども結構体力は使う。 約3:30の所要時間で島田駅に到着したのは17;37であった。