勝沼ぶどう郷駅―上日川坂峠―勝沼ぶどう郷駅(2014.5.17)←

2014年05月20日 10:25
イヤーまいりました。 1,600m級の登坂は厳かった。この年齢(66歳)にとっては。
ここ1カ月間に1,100m級、1,200m級、1,300m級と順番に高度を増して挑戦してきました。 それと言うのも峠越えの魅力に嵌り、少しでも楽になればとリヤスプロの最大歯数を28Tから32Tに変え、その効果を体感してその気になった訳です。 ここまでは出来過ぎのステップアップ挑戦で、何とか目的の峠越えを、計画した時間内で登坂できてきました。 今回の挑戦は、なりゆきで一気に300mプラスの1,610m"上日川峠"越えを計画しました。
 厳しいことは容易に想像でき、登坂時のハンデを軽減する為に、出発点と終着点を同駅にして、ほぼ2キロの"輪行可搬装置"を駅ロッカーに保管することとしました。 更に終了時の体力消耗を考え終着点前は出来るだけ上り坂を避けるべくルートを検討しました。 ルートナビで高度シミュレーションを繰り返し"勝沼ぶどう郷"駅を輪行ベースとすることにしました。 これまで2度終着駅としたことはありますが、出発駅は始めてのこと。 
天候に恵まれ真っ青な空、改札口を出て駅正面口から見える"南アルプス連峰"には未だ多くの残雪があり、とても綺麗な風景であった。
この山岳風景を眺めつつぶどう畑の中の下り坂は最高の出発風景であった。 2,3%徐々に10%前後そして時々24,5%の登坂は久しぶり、その傾斜の道も長く7,800mは続くことが頻繁。大分手押しの頻度が増した。"上日川峠まで6.0km"の小さな木製表示板に"歩いても1時間半で着くわ"と気持ちに鞭を入れた。いつものことながら単独行動の若者2人に追い越された。 その追い越す風景がいつもとは違って、二人共に立ちあがりペダリングで、坂の厳しさを感じた。 始めの若者は、追い越し時に「もうすこしです。 がんばりましょう」と。「若いねエ~ わたしは66のじいさんだから結構厳しいよ」「エー 私の3倍だ~」 とても励まされはしたが体力が追い付かずこの辺りから手押しの度合いが増し、空気もひんやりと感じた。広葉樹が多く高度が高い山の風景を実感した。
"上日川峠までXXkm"の表示板がほぼ1km毎にみられ、『もうすこし もうすこし』で峠頂上に着いたのは14:00丁度で計画の30分遅れで。"上日川峠"の看板をとても期待しつつ登坂したが、頂上には期待する看板も、"上日川峠"の文字すら見つけることができなかった。 そこは『大菩薩峠』への登山客の出発ポイントであり、数十台の乗用車と数台のバスが停車し、山看板には『大菩薩峠』『日川尾根』『大和村』の方向看板のみであった。 それゆえ宿泊可能な立派な山小屋の設備があり、今日の登坂は峠では無く"山"であることを悟った。冷えたジュース(200円/500ml)を頂き15分程休息し下りについた。