御殿場駅から愛鷹山裾越え(2013.10.18)←

2013年10月20日 16:05
2時間程度の輪行時間で標高1,000m程度の峠は、と探し富士山の南東部に位置する愛鷹山(あしたか)裾を選ん
だ。
前日に確認した現地ルート御殿場から沼津間の予想気温は16~19℃である。 前年の走行実績と服装の記録
から、秋スタイルを準備、ネックウォーマー、アームウォーマー、ウインドブレーカーをサイクルウェアのバックポ
ケットにIN。万一に備え常時必携することにしているゴアテックスコートに加え、季節考慮でナイロンベストをウ
エストバッグにIN。
当日は急激な秋の到来で気温が低下したものの、御殿場駅前の気温は予想に反して21.6℃と思ったより高く一
安心した。
少しでも紅葉の気配が感じられればと思いもしたが、一週間前までは未だ暑かったことを考えると当然ながら
紅葉の気配は全く無し。山へ向かう緩やかな道を5キロ程走ると、道の左右のあちこちにススキの群生が見ら
れ、大いに季節を感じることが出来た。富士山方面には薄日も射し、なんとか"曇り"を維持できそうな空模様に
安心した。
上るにつれて両サイドの言わば歩行者・自転車用の道は狭くそして次第に無くなり、車道の通行量は、信号の
タイミングか30秒程の間隔で、一度に数台の大型ダンプが爆音を立てて走行してくるので、危険を感じて手押し
することにした。左車線から右車線に移動し、車に対向する形で30分程度手押し"ラン"。富士山は、分厚い雲の
上からちょっとだけ頂上を覗かせてくれた。
 終着駅の原駅(東海道線)には14:29到着、即座にいつもの手順でぬかりなく輪行収納の段取りを完了。 ヘル
メットを被りサングラス姿、手にはグローブを付けたまま駅前の傾斜誘導路を"ゴロゴロ"引いて改札口へ向かっ
た。 幸いにも電光掲示板が備えられており、即座に『上り方向の電車』の時刻を確認すると"14:42"、腕時計に
目をやるとほぼ14:40乗車ホームは反対側とのことで、最後の砦"連絡用エレベーター"の設備があることを祈り
つつ、#1ホームを急いだ。 連絡階段の手前には、通路後方にエレベーターがある旨の絵文字表記があり、こ
の仕組みにも感謝したい。
乗り込んだ車両内では、即時輪行ケースをてすりに固定し、ヘルメットは輪行ケース内の所定位置にゴムバン
ドで固定しファスナー閉じ、サングラスは布ケースに収めフロントバッグに収納しグローブはフロントバッグの外
側に固定したナイロンロープとロープストッパーで固定、全てを完了。
 そんなこんなですべての幸運に恵まれ、駅到着の12分後には乗車し帰途に就くことが出来、『最短接続時間
(*1)』の新記録で、予定時刻の1時間前未だ日が沈む前に帰宅することが出来た。
 一年数カ月間に渡り、"いかにして早く"の実現に向けてコツコツ改良を積み重ねた結果と、幸運『電子チケッ
ト』、『車椅子用傾斜誘導路』、『改札電光掲示板』、『エレベータ設置位置表示板』と『エレベーター設置』等の現
代のシステムに敬意を払いたい。 
『より便利に』=『より早く』『より簡単に』との世の動きに対して、時には心が失われていく様に思ったりもするの
だが、実際この様な恩恵に与かると、ちょっと複雑な気持ちにもなる。
 *1)最短輪行接続時間:自転車で駅に到着しペダルから足を離してから、その駅で輪行で乗車する迄の時間
  を"輪行接続時間"、即ち、『自転車を搬送可能な状態に輪行袋に収納する迄の段どり時間』+『乗車ホーム
  迄の移動時間』で、その最少時間を"最短輪行接続時間"とした。
  更に、『(ラン終了から)乗車ホーム迄の移動時間』の内訳は、『改札口迄の歩行時間』+『切符購入時間』
  +『次列車の発車時刻確認時間』+『構内移動歩行時間』+『ホーム間移動時間』があり、各所の設備状況
  によるが通常は5分程度と考えている。