寄居駅ー(塞神峠:490m)(釜伏峠:640m)(二本木峠660m)ー小川町駅(2015.3.27)←
2015年03月30日 17:53前回に続き秩父道へ。 5時起床、家を出たのは5:42。 朝から晴れ上がり久しぶりに吐息が白く 携行温度計では11℃。 電車ホームで突っ立った状態で待つ身には結構寒さを感じ、ウエストバッグのウインドブレーカを早々着込むことに。
主要道路を進むといきなり連続して三つのトンネル寄居(ヨリイ)、風布(フップ)、釜伏トンネル、最後の釜伏トンネルは皆野寄居有料トンネルに接続していて、自転車等の走行は禁止であった。 事前に標識らしき物は無いものの、走行中に急にトンネル入口の上方から大きな声で流されたアナウンスに従い、本線を外れ左折するルートをとった。
山道に入るや一気に峠道の雰囲気になり、目前にそそり立つ急こう配、ナビで確認すると29度、4,5メートル進むと表示は変わり38度そして42度に。 これほどの急こう配は初めてだ。 覚悟して手押しで登坂。 途中の路肩におかれた掲示板には『急な勾配とカーブが 続きます。互いに道を譲り合い安全運転を』と。
前回に同じ秩父道であったが、雰囲気も風景も全く異なり、前回の杉林と異なりブナ等の広葉樹の林が多く、いたるところから秩父連山の奥遠くに南アルプスの山並みも拝めた。また広い牧歌的な中に牧場がいくつも。風景の素晴らしい峠道であった。
またこれまで越えた四、五十の峠の中でもっとも急な勾配が連続する峠道でもあった。
峠までの道のり途中には3つの名水供給所が設けられ、遠方からも水を求めて十数本のポリタンクを持ち込み給水していた。 同世代のあるご夫婦は浦和からしばしば訪問していると伺った。「結構高い水なのヨ」と楽しそうに笑っていた。
秩父は連山であることから、いくつもの峠が繋がり、そう高低差のないアップダウンを繰り返し、幾つもの峠を通過できる。 事前には知りえなかったおまけの峠、塞神峠(サイジントウゲ)490mを立派な立札で確認することができた。 にもかかわらず地図に載る目的の峠である釜伏峠の表示板は無くちょっとがっかりもした。峠道からは雪を抱く南アルプスに天下の富士の笠部を眺めることができた。
朝の気温は11℃電車の座席にはヒーターが入り有難く思うほどまだ寒さを感じた。 なのにツアーゴールの小川町駅着の14:25の気温は25℃。 乗り込んだ西武新宿線も終点の池袋近くになると車両の天井から冷えた優しい空気が下りてきた。一日で暖房と冷房を経験したことは初めてだった。